品川駅で電車を待っていたら、外国人に道を尋ねられる
会社帰りに、品川駅の京急線のホームで本を読みながら電車を待っていた。文字を追う視界に、よたよたと歩く人影を捉えたので邪魔にならないようによける。しかし、その人影は僕の隣で立ち止まった。なんだ?と思ってみたら、その人は日本人ではなかった。
目が合うと、なにやら話しかけられた。雰囲気から察すると、道を尋ねたいらしい。まわりにたくさん人がいるのに何で俺なの?とりあえず、力になれるよう努力してみる。
『・・・Exit?』
上手く聞き取れないが、出口を探してるのかな?品川駅って出口が複数あるし、どの出口だろう。どの出口を探しているか英語で聞けたら苦労しないんだが・・・
焦って、高輪口の方を指差して
「Exit is here.」
と言っていた。
それを聞いた外国人は、高輪口に向かってよたよたと歩き始めた。よたよたと歩くのは、体に麻痺があるせいかもしれない。
あんな説明で大丈夫か?
普通に考えて、大丈夫なわけないだろう。「出口はここです。」とかありえないわ。なんちゅう説明してるんだ、俺は。
そんなことを考えてる間に、僕とその人の距離はどんどん離れていく。このまま別れたら、思い出すたびに後悔しそうな気がする。その後悔の芽を摘めるのは今しかない。納得できるまでやってだめならしょうがないと思いながら、その人を追う。
道案内(2回目)そして、出口へ
追いついて、その人の肩をたたく。そして、考えていた言葉をしゃべる。
「Where do you want to go?」
通じたらしく、その人はポケットから地図を取り出して行きたいところを説明してくれた。
『I want to go main street.』
そう言いながら、地図の国道15号線を指でなぞっている。高輪口へ行けば良さそうだ。
「OK. I take you to your destination. Please follow me.」
これもなんとなく通じたらしく、その人は僕の後ろをついてくる。
高輪口改札に着いた。その人は改札を抜け、こちらを振り向き手を振りながら歩いていった。
今回の教訓
道案内で使いそうな英語は、押さえていたほうが良さそうだ。
0 コメント:
コメントを投稿